【給与明細書】確認してますか?社会保険料が本当に正しいのか自分で調べる方法について

給与

会社員として働くと、毎月もらう給与明細書。そして、ごっそり引かれる社会保険料。そもそも、この社会保険料って本当に正しい金額なのか考えたことはありますか?

 

私は、社会保険事務の仕事をしてきた関係で、社会保険労務士さんや年金事務所の職員さんと話すことがよくありましたが、以前、この正しいと信じていた社会保険料が実はときどき間違っていることがあるという話を聞きました。

 

それからは、自分の給与明細書をよく見て確認するようにしていますが、きっと多くの人が忙しくていちいち確認していないのではないかと思います。そんな人のために、簡単に社会保険料を確認する方法について少しお話してみたいと思います。

 

それでは、さっそく。

 

まず、給与から天引きされるこの社会保険料ですが、厚生年金、健康保険、介護保険(40歳以上対象)の3つのことを指します。

 

この3つの保険料ですが、それぞれを管轄している機関が毎年1回保険料の見直しを行い、「保険料率額表」という「保険料が一目でわかる一覧表」を作り、労務担当者などに向けてホームページなどで公表しています。

 

会社の労務担当者などは、その「保険料率額表」を見て従業員の給与から毎月社会保険料を引いているという流れとなります。

 

その「保険料率額表」ですが、厚生年金保険料については「日本年金機構」が管轄となっています。ホームページを見るとちゃんと今年度の「保険料率額表」が掲載されています。

 

そして、健康保険料および介護保険料ですが、「全国健康保険協会」がおもに管轄となっています。「水色」の健康保険証を使用している人が該当します。

 

ただし、全国健康保険協会の保険料については、各都道府県ごとに少し保険料が違っていますので、ホームページで保険料を確認する時には、会社の所在地があるところの全国健康保険協会の各支部の「保険料率額表」を確認する必要があります。

 

なお、会社員の健康保険については、全国健康保険協会だけでなく、勤務している会社の「健康保険組合」や、医師や税理士などが対象の「国民健康保険組合」に加入している場合がありますので、その場合はそれぞれの組織にある「保険料率額表」を確認する必要があります。

 

ただ、こちらはあまり一般的には公表していないと思いますので、直接、会社の労務担当者に聞くしかないですが。

 

では、次にその「保険料額表」の見方になります。

 

ホームページを見ると一瞬難しそうな表に見えますが、自分の月給がどの「等級」に該当するのかがわかれば、あとはそこに載っている保険料を見るだけですのでとても簡単です。

 

自分の月給については、年間平均ではなく前年の「4月、5月、6月」に受け取った月給の3ヶ月間の平均になります。(報酬月額といいます)

 

もし、報酬月額が21万円だった場合は、等級は「15等級(22万円)」になります。(標準報酬といいます)

 

そして、自分の等級が確認できれば、あとは「折半額」という項目のところを見るだけですので簡単です。(15等級なら、厚生年金保険料は20,130円です)

 

全国健康保険協会の健康保険料についても、同じような見方で大丈夫です。

 

労務管理をきちんと行っている会社ですと、給与明細書に自分がどの等級の該当しているのかちゃんと表示してくれている場合がありますので、そこからも誤りがないか確認することができます。

 

一般的には、「等級」が表示されているというよりも「標準報酬月額22万円」などと記載されていることが多いようです。

 

まず、保険料に本当に誤りがないか保険料額表で調べる前に、給与明細書に記載されている自分の「標準報酬月額」がなんとなくおかしいかどうかで判断してみてもいいかもしれないですね。

 

もし自分で調べることが難しいようなら、近くにある全国健康保険協会や年金事務所でも確認してもらえます。

 

後から間違いに気づいても訂正してもらえなかったということもあるかもしれません。今は小さなことでも、後々大きな影響が出てくるかもしれまので、時間がある時に一度ぐらいは自分でも確認してみるのもいいのかなと思っています。

 

ぜひ参考にしていただけたらいいなと思います。

 

それではまた。

 

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