どこまで備えたら安心して老後を過ごすことができるのか、年代問わず誰もが漠然とした老後の不安をかかえつつ、はっきりした答えがないまま日々暮らしているのかなと思います。
2020年にセコム株式会社が、「老後の不安に関する意識調査」というものを発表しました。
20代以上の全国の男女500名を対象にインターネットで調査を実施。内訳は20~29歳、30~39歳、40~49歳、50~59歳、60歳以上の男女各50名。調査期間は、2020年6月23日~24の2日間。
調査結果によると、
◎あなたは老後について不安を感じるまたは感じたことがありますかという質問では、
「老後の不安を感じる、または感じた」35.2%
「老後の不安をどちらかといえば感じる、または感じた」48.6%
合計すると83.8%となり、8割以上の人が不安を抱えている結果となりました。
また、性年代別では50代女性が90.0%と最も不安を抱えている年代でした。
◎あなたは老後についてどのようなことに不安を感じる、または不安を感じましたかという質問では、多い順から、
1位:「病気やケガなどの健康不安」77.1%(2年連続で1位)
2位:「経済的な負担に関する不安」71.6%
3位:「介護に関する不安」48.4%
4位:「自然災害で逃げ遅れる不安」25.5%
5位:「自宅で階段や風呂での店頭事故」23.9%
6位:「人間関係、近隣トラブルでの不安」19.6%
7位:「交通事故に巻き込まれる不安」17.2%
7位:「犯罪に巻き込まれる不安」17.2%
9位:「火災で逃げ遅れる不安」11.5%
10位:「その他の不安」0.7%
という結果がでました。
これの調査結果を見ているだけで、もうわかるわかる、そうそう、そうなんだよと言ってしまいそう。老いも若きも同じことで不安を感じているのかと、ある意味安心したり。
そして、そのあとの調査結果も興味深い内容で、
◎あなたは健康を維持するため、または老後に備え具体的にどのような対策をしていますかという質問では、
1位:貯蓄する 61.5%
2位:食べ物に気をつける(栄養バランスを考える等)56.0%
3位:定期的に健康診断や人間ドックを受診する 55.1%
4位:身体を鍛える(スポーツジムに通う等)47.4%
5位:家族と老後について話をする 22.2%
6位:脳を鍛える 18.4%
7位:GPS機能などで居場所がわかるサービスを利用する 5.6%
8位:ホームセキュリティを利用する 3.8%
9位:見守りサービスを利用する 2.1%
10位:その他 1.3%
と回答している人がいる一方で、「老後の対策をしていない(53.2%)」という人が半数以上もいました。
◎健康の維持や老後に備えた対策をしない理由としては、
「具体的にどのような対策をすればよいかわからないから」 57.1%
続いて、「費用がかかるから」 23.7%
という回答となっていました。
この調査結果を見て私が思うのことは、健康維持や老後対策が大事だということが分かっていても、その対策ができている人は半分もいないし、やはり意識してやらないといけないことなんだと強く感じました。それに、お金よりもまずは健康第一ってことですね。
日本人の平均寿命は、2019年時点で男性は81.41歳、女性は87.45歳です。1950年(昭和25年)時点では、男性58.00歳、女性は61.50歳だったので、短期間でのこの伸びを見ると、本当に凄いことになっていますよね。
あと何十年か経てば人生100歳越えも当たり前になるんでしょうかね。ただ、平均寿命ばかりがどうしても注目されていますが、本当に大事なのでは、健康寿命のほうです。
平均寿命とは、寝たきりや認知症など介護が必要な期間も含めた生まれてから亡くなるまでの期間の平均ですが、健康寿命とは、日常生活に支障なく健康的に過ごせる期間のことをいいます。
WHOが発表した2021年版の世界保健統計(World Health Statistics)によると、日本人は、男女平均の健康寿命が最も長く74.1歳となっており、男女別でも男性は72.6歳 女性は75.5歳で世界1位となっています。
日本人が1位になったことはとても喜ばしいことですが、でも…女性でも健康でいられるのが75歳くらいまでと考えると、もう40代半ばの私は、あと30年位しか元気に暮らせないことになります。
そして、単純に考えても平均寿命の87.45歳まで生きるとして、10年以上もなにかしらの病気に苦しみながら生きていくことになるわけです。逆算するとなんだか恐ろしいですね。
2021年4月に「高年齢者雇用安定法」が成立し、70歳まで安心して働けると喜んでいる方々がたくさんいますが、私は、もし定年後も70歳まで頑張って働いてくれとお願いされても、私の健康寿命までのカウントダウンは、ゴールに向かって猛スピードで着実に進んでいるのでちょっと考えてしまします。
40代になり、もう勢いで何かをすることはできないとすごく感じます。仕事にしても、30代までは遅くまで残業していても疲れずできたことが、同じことをしているのに気力も体力もなく仕事が進まないんですから。
今までずっと車通勤でデスクワークの中心の仕事をしていたので、自他ともに認める運動不足の上級者です。にもかかわらず、今までまったく大病もせず、入院自体したことがなかったんですが、これからはそうもいかなそうです。
ここ数年の健康診断では、少しずつ数値に異常が出てきました。人生の後半は、健康寿命を延ばすべく本気で「健活」も始めていきたいですね。
ちなみに、健康寿命を延ばす方法ですが、
1.適度な運動をする
初めは10分間の早歩きウォーキングや、ラジオ体操などから始めて、徐々に体を慣らして習慣化していくのもいいようです。
毎日の習慣にするには最低でも2ヶ月はかかるようですが、小さい目標からでも毎日運動を続けるということが大切です。
2.適切な食生活を心がける
これも良く言われていますが、飲酒をなるべく控える、塩分や糖分、加工肉を摂り過ぎない、野菜や大豆製品を多く摂るなど、バランスの良い食事を心がけることが大切です。
3.喫煙を控える
たばこには、約4000種類の有害物質が含まれているそうです。自分が吸っていなくても、他人が吸っているたばこの煙を吸うだけでも影響を受けるので注意が必要です。ちなみに、飲酒と喫煙をよくする人は、癌などになる確率が高くなるそうです。
4.定期的に健康診断をする
日本人の死因の約6割は、癌や心臓病などの生活習慣病が占めているそうです。例え病気になっても早期発見や治療をすることで寿命を延ばすことができます。
他には、歯科検診も重要です。あまり意識していない人も多いかと思いますが、歯周病から脳梗塞、心筋梗塞などの病気につながることがありますし、なにより、歯が無くなってしまうとごはんが美味しく食べられなくなるので、それだけで人生楽しくなくなりまよね。歯は大事です。
5.ストレスをためないようにする
過度のストレス状態が慢性化すると、メンタルに悪影響を及ぼすだけでなく、飲酒や喫煙量の増えたり、過食になって生活習慣病の原因になってしまう場合ががあります。
厚生労働省がストレス解消のためにすすめているのが、リラクゼーション(腹式呼吸、ヨガなど)、ストレッチ、適度な運動、快適な睡眠、親しい人たちとの交流、笑う、仕事から離れた趣味を持つなどになります。上手に取り入れていきたいですね。
私は最近、10年以上前にハマったゲームをまた持ち出してヨガやストレッチをしています。昔は健康診断の前によく追い込みでやっていました。そして、健康診断が終わるとパタリとやめていました。毎年の風物詩ですね(笑)
ジムに行くよりかなり安上がりですので、今度こそ継続していけるようにしたいです。
ゲームでフィットネスはおすすめですので、興味がある方はぜひやってみてくださいね。
それでは、また。