会社を辞めて無職生活も四ヶ月目に入りました。あっという間です。
貯金のおかげでそれほど生活に困窮するような事態にはなっていませんが、とはいってもそろそろ何かで収入を得ていくことも考えなければなりません。
ということで、今日は、以前にハローワークの担当の方からすすめられた茨城県が主催する「就活セミナー」のほうに行ってまりました。
今回のテーマは、履歴書の「志望動機の書き方」でした。
実はこのセミナーがある数週間前にすでに履歴書は書いていて、少し気になった企業の求人に応募していましたが、あっさりと「書類選考」で落ちたばかりの時でした。
もちろん志望動機だけに原因があったわけではないと思いますが、今回のセミナーを聞いて、いかに「志望動機」も大切なのか学ぶことができました。
まさに私が履歴書に書いた志望動機は、「不採用」になるパターンそのものでしたので。
まず、採用担当者が「中途採用者」の応募書類の中で「職務経歴書」と並んで最も重視するのが「志望動機」とのことでした。
求人を募集している企業は、応募してきた人の仕事に対する熱意はもちろんのこと、世の中に数多くある企業の中で「なぜここを選んだのか」を知りたいと思っています。
そして「志望動機」は、その人が会社にどれほど入りたいと思っているのか、その人がどんな人物で会社に入ってどんな貢献をしてくれるのか推し量るための「材料」として見ています。
そして、その「志望動機」ですが、「求職者」にとっては最初に与えられる「自己PR」の機会になります。
採用担当者が「採用したい」と思わせることが志望動機の役割ということなのです。
ここで、「不採用」になる良くない志望動機の書き方ですが、一般的に以下のものがあげられます。
①貴社の経営理念に共感しました
②貴社の将来性にひかれました
③前職の経験が活かせると思いました
④貴社であればいろいろ学び、成長できると思いました。
⑤プライベートと両立ができると思いました。
先日、書類選考に落ちた企業の履歴書に、私は⑤以外はすべて志望動機に書いていました。少し表現を変えてはいましたが概ねこのような内容だったと思います。良くないんですね。調べておくべきでした。
でも、どうしてそんなに悪いのかと思ってしまいますが、これが良くない理由としては、
①②は同じ理由になりますが、「経営理念のどこに共感したのか、どこに将来性を感じたのか具体的に書いていないので薄っぺらく聞こえる」「どの企業にも同じことを言ってるのでは?」と思われている可能性があるとのことでした。
③については、「どんな経験がどのように活かせるのかよく分からない」
④は、「受け身的で自分本位と思われてしまう可能性がある」
⑤は、「福利厚生などの目的の転職で仕事に意欲がないのではと思われる」「もっと条件の良い求人があれば転職してしまうのでは」と疑われる可能性があるとのことでした。
この5つの「志望動機」を書いてしまうと、当たり障りのない「抽象的」な表現のため説得力に乏しく、まったく採用担当者の印象には残らないどころかその人を採用する「メリットを感じることができない」ということでした。
採用担当者の視点としては、その志望動機を見ながらその人が入社してからの仕事に向かう姿勢や会社に対する貢献度の度合いまでも「シュミレーション」しているということでした。
では、志望動機はどのように書いたら良いのか、それは正社員、未経験職種、パート採用なのかによって書き方が少し違ってきます。
まず1つ目は、「正社員」採用向けの履歴書の書き方になります。以下の4つのことに注意しながら書くと良いそうです。
①まずは、自分の経験や事実をもとに書く
②そこで何を得ることができたか書く
③そのことを仕事にどのように活かすか書く
④それらのことができる企業だから御社に応募した
続いて、「正社員」採用向けの志望動機の具体例となりますが、、
「①私はインテリア商品販売に約3年従事し、幅広い商品を取り扱ってきました。②そこで、お客様にとって的確なご提案をするためには、迅速にご要望を察知することと、常に最新の商品知識を持つことが大切であると教えられました。また、商品に関するご指摘からは潜在的ニーズを把握することもできるようになりました。
③この経験をインテリア商品以外の販売でも活かし、顧客満足をモットーにさらに研鑽していこうと思います。④貴社は、優れた家電製品を製造・販売しておられ、私の活躍の場であると確信し志望いたいました」
次に2つ目ですが、「未経験職種・パート」採用向けの志望動機の書き方になります。
①自分の特性・経験・夢からアピールポイントを書く
②今、自分がやりたいと思っていることを書く
③今回、この会社に興味を持ったわけと内容を書く
④自分のやりたいことができる会社だと判断したから応募した
続いて、「未経験職種・パート」向けの志望動機の書き方の具体例ですが、
「①私は現在まで通算〇年スーパーの品出しのアルバイトをしてきました。その際、お年寄りのお客様に対しご要望に応じて商品を取る手助けをしたり、見えにくい文字を読んで差し上げたりする機会がよくありました。忙しい品出しのさなかにもお声かけ頂いた時は手を止め笑顔で接すると、ほんとに喜んでいただきました。
②私は昔から祖父母と接する機会が多くお年寄りの手助けになる仕事がしたいと考えていました。③これを機に以前より興味があった介護職に就くことを強く決意し、仕事を退職しヘルパーの資格を取得いたしました。④今後は「〇〇」を理念とする貴センターで介護業務に携わりたく志望いたしました」
これが志望動機の理想的な書き方になります。
最後に、志望動機の書き方の「注意点」ですが、以下のようなことに注意しながら書くと良いそうです。
1.単語や箇条書きではなく、文章で書く
2.一文一文は短文で書く(単文で単文)
3.主語と述語のねじれのない文で書く
4.150~200文字程度で書く(PCは300文字程度)
5.前向きな理由を選ぶ
6.自分の言葉で書く
(※志望動機が書ききれない時は、「本人希望欄」に記入しても良いそうです)
とくに「中途採用」では、その人が入社後に何ができるのか「戦力」しての貢献度合いが問われています。
大切なことは、「自分のやりたいこと」や「希望」だけではなく、起業が求めている人材や企業が描いている「理想像」にも目を向けて、入社後に企業で活躍している自分の姿を、採用担当者に「イメージ」してもらうことが重要とのことでした。
ただ、「パート・アルバイト」の場合はそこまで求められることは少ないので、一生懸命そして長く働きたいということを「具体的」にアピールできれば良いとのことでした。
ぜひ参考にしてみてください。
それでは、また。
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