本日、やっと年賀状を書いてポストに投函してきました。会社を辞めて毎日家にいて時間もあるのに、なんだかんだ今年も年末ギリギリ。
今年は、退職を機に年賀状を出す人を整理しようと思って、ハガキの枚数を減らしたのにも関わらず、気が乗らなかったんですよね。
すべて印刷されている年賀状だと楽なんですが、なんだか味気ないし相手に悪いような気がして、宛名とか文字の一部は、自分の字で書こうと思うからですかね。
しかし、最近、なんでもかんでもパソコンで作業するようになってから、本当に字を書くことがなくなってしまいました。字を書くこと自体が、なんだか面倒になってきています。
字をきちんと書こうと思うのは、お役所等に行った際に住所と名前を書く時くらいでしょうか。
それでも、今年は就職活動のために履歴書を数枚書いたので、たくさん字を書いたほうだとは思いますが。
それに、「字」は書かないとどんどん下手になりますよね。久々に履歴書を書いたときは、うまく手が動かなくて何度も書き直ししました。
頭でイメージしていた字がすんなり書けなくて、昔は字が綺麗だとよく褒めれていただけに、上手く書けないことがショックで、リハビリを兼ねて何度も書き直しました。
そんな中での今年の年賀状書き。ハガキは早めに購入していたので、今年こそは早く出そうと思った矢先、
料理中に右手の指先をうっかり火傷してしまい、痛くて痛くて早々に戦意喪失。そんなこともあって年賀状を完全放置してしまい、やっと今日書きました。
ただ、その書けない間、何も考えていなかったわけではなく、右手がダメなら、左手で書いてみようかなと思って少し練習はしてみました。
ただ、あまりにも下手すぎて、結局は右手で書くことにしましたが、実は、もともと左利きだったので、書こうと思えば左手で書くことができます。
↑ 画像の「謹賀新年」の文字は、上が「右手」で書いて、下が「左手」で書いたものです。わりと、ささっと書きました。本気を出せば、もう少し上手に書けるかも?
幼稚園の頃までは、完全に左利きの生活をしていて、字を書くのも、絵を描くのも、お箸もすべて左手でした。
祖父母も含め家族全員が右利きで、私だけ左利きでしたが、実際には、父親や親戚の一部も元左利きだったようですが小さい頃に矯正したようです。私が左利きなのは、少し遺伝もあるみたいです。
当時、昭和初期生まれの私の亡き祖父は、左利きなんておかしい、良くないことだと偏見を強く持っていて、私が左手で何かする度に「右手に直しなさい」と怒られ、矯正させられました。
40代以上だと、このような経験をされた方は多いのではないしょうかね?
日本において、右手に矯正するようになったのには歴史的経緯があるようで、武士の持つ日本刀が右手向きになっていたことや、また、日本はもともと毛筆を使う国であったことから、筆で字を書くときの「払い」が左手だと上手く書くことが非常に難しいため、左利きの人は「文字を書けない貧民」という差別もあったようです。
また、その他にも日本は右利きの人が圧倒的に多い国ですので、右利き合わせた道具や作法も多くあるため、「左利きは良くないこと」という意識が潜在的にあり、特に、昔の人は右手に矯正することを良しとしたのだということでした。
まさに、父親も親戚も私も、そのような理由から無理やりに右手に矯正をさせられてきたわけですね。
ただ、今となっては、私は右手も左手も使うことができるので、結果的には良かったのかなとは思っています。
右手を負傷しても、左手でほぼ補えるので生活に不便さを感じないことや、両手でやる細かい作業だと人より早いので器用な人と思われたり、右手で字を書きながら左手で消しゴムを使うなど、別々の作業が同時にできるので、メリットが多かった気がします。
ちなみに、両手を使える私の特技ですが、お箸を両手で持って食べる早食い芸ですかね。人前だと恥ずかしいので、めったにやらないですが。他にも、両方の手にペンを持って同時に字が書けます。
結局のところ、こういう人って「両利き」というんじゃないの?と思う方もいると思いますが、私は完全な両利きではないと思っています。
両利きは、両方の手を同じように使うことができる人のことを言いますが、その都度、用途によって使いやすい手が違ってしまういわゆる「クロスドミナンス」(交差利き)というのかなと思っています。
私の場合は、ボールを投げるのは右手、包丁は左手、ハサミは右手など、大部分がどちらかに偏ってしまっているので、両利きではないんでしょうね。鉛筆とお箸については、努力の賜物だったという感じでしょうか。
世界中では、右利きは90%前後、左利きは10%前後の割合いるそうです。男女比は、左利きは、男性の方が女性よりも2倍くらい多いそうです。
そして、利き手は遺伝的な影響が少なからずあり、子供が左利きになる確率は、両親がともに右利きなら約10%、右利きと左利きの両親なら約20%、両親がともに左利きなら約26%でになるそうです。
ただ、右手も左手も使えるのはメリットばかりと思われそうですが、現在はいろいろデメリットも分かってきて、利き手を矯正するようなことはしていけないとのことでした。どおりで、最近、左利きという人をよく見かけるなと思っていました。
ちなみに、デメリットですが、矯正したことにより後遺症が出る可能性があるということでした。左利きを矯正する時に怒鳴ったり叩いたりすることによって、心的ストレスが溜り、てんかんや吃音症になるなどの例が見られたそうです。
私は、今まで後遺症というものを感じることはなかったですが、たぶん母親が、祖父がいない時には左手を使わせてくれていたので、ストレスが溜まりすぎるということがなかったからなのかなと思っています。(それがなければ、ちょっと危なかったかもしれないです…)
最後に、利き手を無理に矯正することは良くないことだとは思いますが、両手が使えるということはメリットもたくさんありますので、いざという時のためにも、チャレンジしてみてはいかかでしょうか?
無理のない範囲で訓練すれば、人によっては数年でほぼ両手が使えるようになるようです。まずは、パソコンのマウスを左手で操作してみるのもいいかもしれませんね。
年賀状を書きながら、そんなことを思った日でした。
それでは、また。