どうやら私は、世の中の平均よりかなり貯金額が多いらしいです。
つい最近まで、独身で20年以上も会社で働いていたら、40代にもなれば誰でも数千万円は貯まるんだろうなと、なんとなく思っていました。
普段から私は、誰がどのくらい貯金持っているかなんて特に気にしていないのですが、先日、付き合いの長い独身の友人から、
「〇〇ちゃん(私)って、貯金いっぱいありそうだよね」
と、突然言われました。
その友人とは20年以上の付き合いがありますが、彼女も私と同じようにずっと独身で働いていて、たぶん同じくらいは貯金があるだろうと思っていただけに、あえて私に言ってきたのには驚きました。
なぜそんなことを言ってきたのか大体は想像がつきますが、要は、私が20年以上もずっと「変わらない」からなのかなと思っています。久しぶりに会っても、「いつも変わらないね~」と言われます。
逆に彼女は、この20年でけっこう変わりました。(やや派手め?)
そのあとも、なんとなくその言葉が引っかかって、この前、40代単身者の平均貯金額について調べてみました。
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世帯調査(令和2年)」によると、
保険や株など金融資産を保有していない世帯を含む40歳代の単身世帯の貯蓄は、
平均が666万円(中央値40万円)とのことでした。
金融資産額別の割合を見てみると、以下のとおりです。
・金融資産非保有:35.5%
・200万円未満:21.1%
・200~400万円未満:7.9%
・400~700万円未満:8.2%
・700~1000万円未満:4.3%
・1000~1500万円未満:5.5%
・1500~2000万円未満:3.6%
・2000~3000万円未満:2.5%
・3000万円以上:5.7%
・無回答:5.7%
私は、現時点では3000万円以上のところに入ってきますが、貯金を増やすために何かを必死にやってきたという意識は特にないです。仕事は必死にやりましたが、貯金のためだけということではないですかね。
細々と節約生活をしてきたわけでもないですし、ミニマリストになって必要最小限の暮らしをしてきたわけでもありません。本当に欲しいものはメリハリをつけて買っていました。気づいたらいつの間にか貯まっていたという感じです。
ただ、私がたくさん貯金ができた要因を一つあげるとしたら、20代の頃からほぼ生活レベルが変わらなかったことだけでしょうか。20年来の友人も、きっとそこの部分を感じていたのかなと思います。
ここで、ある時期の私の生活費の一例をあげてみたいと思います。
今は無職なのでこの通りにはなっていませんが、過去の会社員時代の内訳ということでご覧ください。
(※あくまで、2020年時点です。)
〇住居費 50,000円
〇通信費 約4,000円
〇生命保険 2,000円
〇医療費 ほぼ0円
〇自動車保険 約2,000円
〇交際費 約10,000円
〇娯楽費 約15,000円
〇被服費 約15,000円
〇その他 約30,000円
(合計)約128,000円
以上が、私のおおよその生活費の内訳になります。
では、上から順に説明していきたいと思います。
まず、「住居費」ですが、私は実家暮らしをしているため「5万円」を家に入れていました。年収が少ない頃は2万円でしたが、年収が上がるにつれて徐々に増えいき、最終的に5万円になりました。
食費や光熱費もこの中に含まれてしまうため、どうしても実家暮らしのほうが有利になってしまいますが、
ただ、食費については、自宅の畑で大根や白菜、葱など旬の野菜を作っていますし、株主優待でお米をもらえる会社の株をいくつか保有しているので、一般的な食費よりはかかっていないと思います。
続いて、「通信費」(携帯代)です。
携帯代がかなり安いですが、私は携帯2台持ちです。
今は、どこの携帯会社でも格安プランを出しているので、世間の皆さんもそんなに高い携帯代は払っていないとは思いますが、
私はスマホが普及し始めた何年も前、周りが携帯代に1万円位かかっていた頃からこのくらいの料金でした。
普段からインターネットをあまり利用していなかった私は、どうしても携帯代に1万円も払いたくなくて、当時、口コミや様々な会社の格安スマホなどを調べて、「ソフトバンクガラケー(ほぼ通話専用)+IIJmio格安スマホ(ネット専用)」にしていました。
両方合わせても、携帯代が5,000円以上かかることはなかったです。
ただ、もうすぐガラケー自体の生産が終了してしまうのもあり、やむを得ず、今年とうとうスマホに買い換えました。意図せず「スマホ2台持ち」になってしまい、ちょっと持ち運びが重いですが、
スマホで何か検索しながらスマホで話せるので便利ですし、引き続き、用途を使い分けしているので携帯代も今までと同じくらいです。
当時は、ガラケー持ちがかなり恥ずかしかったんですが、ほとんど格安スマホでLINE(電話)を利用していたので、たぶん私がガラケーを使っていたことは誰も知らなかったと思います。おかげで、かなり通信費が浮きました。
続いて、「生命保険」です。
私は、県民共済の2000円の掛け捨て保険に加入しています。20代前半のころ、職場にやってきた生保レディの強引な勧誘で、死亡保障がたっぷりついた高い保険に入りそうになりましたが、
元銀行員で金融・保険に詳しい母親から「独身だったら掛け捨てで十分!」という助言を受け、危機を逃れました。
おそらく母親は、私が結婚したら、もっとちゃんとした保険に入り直せばいいと思って、その時はひとまず不要だと言ったのかもしれませんが、結局は今も独身なので、20年以上そのままです。
ただ、ここ数年、ストレスと加齢?などにより、ときどき体に異変が起こることが多くなってきたので、つい最近、補償内容を見直して月3,000円コースに変更しました。
ただ、実際には、県民共済の保険料は、余剰金が出た時に「割戻金」として3割近く保険料が戻るので、実質の掛け金はもっと少ないです。
そして、保険料が浮いた分は使わずに、もしもの時を考えてしっかり貯金のほうに回しました。
続いて、「医療費」です。
私はもう40代後半ですが、現在治療が必要な病気はありません。今まで入院もしたこともありません。
時々、健康診断で再検査になって病院に行くことはありますが、結局、通院の必要はなく自宅で様子を見てくださいとなります。
無理をしないで生きてきたからなのか、基本的に丈夫です。ただ、自分でも今無理してるなと思う時は、体のあちこちに異常が出ます。
今年は、血液検査で少し異常が出てしまったので、生活習慣を見直しているところですが、通院まではしていません。ただ、未だにかかりつけの病院がないので、何かあった時は困りますけどね。
私の同年代の友人・知人は、毎月何かしらで病院にかかっています。ここ数年の間で、乳がんになった友人が2人、うつ病になった知人が3人、歯医者や眼科、定期的な体調不良で病院に行くことも含めると、私の周りは、年間で相当な医療費を支払っているのではないかと思います。
ちなみに、私は「歯並び」が良いと言われることが多いのですが、口内のトラブルが無いため歯医者に行くこともほとんどありません。
もちろん、日頃から糸ようじなどを使って歯石ケアは欠かしませんが、特に念入りに行っているわけではなく、歯磨きも数分程度です。
歯並びがかなり良くない友人は、4種類の毛先の違う歯ブラシを使って、15分くらいかけて念入りにブラッシングしているにも関わらず、虫歯や口内トラブルで頻繁に歯医者に行っているので大変そうです。
それに最近、虫歯がかなり悪化し歯科医から30万位する差し歯?を勧められ、とても悩んでいました。そういう話を聞くと、歯並び良く生んでくれた親に感謝ですね。
ということで、今後はどうなるか分からないですが、再検査代や突発的なケガや病気による治療費を除けば、現在までのところ医療費はあまりかかっていません。ずっと健康でいられたことも、多額の貯金につながった気もします。
続いて、「自動車保険」です。
私は、SBI損保(ネット保険)に10年以上も前から加入しています。私は過去に国内の大手損害保険会社に勤めていました。当時、私は自動車保険の担当だったため、他社の保険約款や補償内容、特約などはいつも気にしていました。
そんな中、補償内容があまり変わらないにも関わらず、数万円も安いネット損保にずっと魅力を感じていました。会社を退職後は、真っ先にネット損保に切り替えましたね。
ただ、元損保社員だからとくに思うんですが、国内損保が決して悪いというわけではなく、ネット損保に負けないくらいお客様サービスは親切・丁寧ですし、良いところがたくさんあるんですけどね。(社員も良い人ばかり)
でも、そんなサービスも不要で、価格重視の人には全然響かないですよね。
そんな私も、実際のところ価格重視のシビアな人なので、元職場を裏切ってあっさり変更してしまったわけですが、私の愛車(2000㏄クラスの年式古いSUV)の保険料は、車両保険ありなのにも関わらず、なんと年間2万円台です。こんなところでも、ちょこちょことお金が浮いています。(国内損保なら、おそらく保険料は4万円前後かも)
続いて、「交際費」「娯楽費」ですが、
これはどう分けるか迷いますが、両方合わせても3万円は超えていないと思うので、平均でこんな感じでしょうか。ほとんどかからない月もあります。
私は、体質的にお酒があまり飲めないということもあってか、会社の付き合いなどで飲み会に行くことはほぼなかったです。
損害保険会社にいた頃は、週に3~4回も飲み会が開かれていましたが、私は、月に1~2回しか参加しませんでした。
主に使われるのが、友人達とのごはん代とか、家族・友人の数人でドライブや旅行に出かけることが多いので、概ねその費用になります。
ちなみに、基本的に旅行は、旅行代理店はあまり通さずに、ホテル、新幹線や飛行機まで格安で行ける旅行プランを自分で考えます。県外でも車で行けるところは、自ら運転して行ってしまいます。
もともと、好奇心旺盛な性格なので、気になる場所を見つけるとどうしても行きたくなってしまい、その流れから自分で運転して行くようになりました。
そして、ドライブが好きになり、どうせ行くなら誰かと楽しい旅行をしたいという気持ちが強くなり、オリジナルの旅行プランを考えるようになりました。
ほぼ趣味を兼ねてやっている感じですが、かれこれ20年以上そんなことをやっているので、友人達からは「幹事」とか「添乗員」さんと呼ばれ重宝されています。実際には、私の生きたい場所に皆を付き合わせているだけなんですけどね。
昔、ある雑誌の特集を見て東京の桜が急に見たくなり、個人で30人乗りの観光バスを貸し切って、会社の同僚20人程で、個人企画「東京お花見・屋形船ツアー」をしたこともありました。
旅行の幹事なんて面倒だと思う人もいるかもしれませんが、ひとつメリットがあることと言えば、幹事分の車代や飲食代などはかなり免除してもらえることでしょうか。
あまり費用をかけずにいろんなところへ遊びに行きました。ここでも、地味にお金が浮いています。
ちなみに、飲食代については、ここ数年、私が保有する「すかいらーくホールディングス」の株主優待と、貯まった「paypayポイント」や「楽天ポイント」のおかげで、家族・友人との飲食代がほぼかからなくなったので、ここでもまた、お金が浮いています。
続いて、「被服費」ですが、
基本的に、流行りのものは買わないようにしていることと、安くなったから買うという衝動的な買い物はしないようにしています。
今の時期だと「福袋」を売っているかと思いますが、大体が自分には似合わないものが多く入っているので、いくら行列ができていても、いくらお買い得でも、私は買わないようにしています。
そもそも、もう20歳くらいの頃から「福袋」自体、無駄だと思ってしまっていた方なので買いませんでした。
去年、ずっと着ていない服などを何度も清掃センターに持って行ったので、買うものはよく吟味しないといけないと強く感じています。ですので、最近は、月に1~2着を買うか買わないかくらいです。
そして、最後は「その他」です。
主に、衝動買いしたものや突然の出費みたいなものが含まれます。30,000円としましたが、全部使い切っているわけではありません。
お財布の中にとりあえず毎月現金を30,000円入れておいて、日常でかかる様々な出費は30,000円でやりくりしようと決めていました。
最近はキャッシュレス化が進んで、そのお得さから電子マネーやクレジットカードを頻繁に使うようになったので、お財布の現金が減らない事態になってきてますが…。
どうしてもクレジットカードだとついつい使いすぎてしまうので、あらためて管理が難しいなと思っているところですが、3枚のカードを使うお店ごとに振り分けて、ある程度どこで何を買ったか思い出せるようにはしています。
ざっくりとはなりますが、以上が、長年の私の変わらない暮らし方になります。
マメなほうではないので「節約」などは私にはとてもできなんですが、ただ、固定費の見直しくらいはできるので、昔からそこを中心にやってきた感じでしょうか。
少しずつ浮いたお金ですが、20年以上も経てばかなりの金額になります。
これは、お給料が月20万でも30万でも40万でも、例えば(あり得ないけど)月100万円になったとしても、きっとたいして変わらないのかなと思います。
収入が増えると「生活レベル」もあげてしまう人が多いと思いますが、「変わらないことはできても、一度上げたものは下げられない」と、youtubeで「ひろゆき」さんも言っていましたので、普通の人はきっとできないんでしょう。
ですので、貯金をするために大事なことは、「変わらない」勇気と根性なんでしょうかね。欲望を抑えながら暮らすようなものなので、ある意味、修行僧みたいですが。(大げさ?)
でも、そこに少しでも自分なりの楽しみを見つけることができれば、きっと何十年後かには、自然と数千万円の貯金ができているのかなと思うので、良かったら参考にしていただけたらと思います。
それでは、また
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