【ペットとの出会い】愛猫ミーコさん♀が初めて家にやってきた日のこと

2011年3月11日の東日本大震災から一ヶ月ほど経ったある日。震災の影響を受けながらも少しずつ元の生活に戻りつつあるなか、ふと、窓のほうから何か黒いものの気配を感じました。

 

よく見てみてると、一匹の黒い猫が窓越しにこちらをじっーと見ていました。赤い首輪をした猫でした。

 

どこかで飼われている猫のようでしたが、目つきが鋭く、とても痩せていてお腹を空かせているように見えました。

 

震災の直後でしたので、きっと大地震で驚いて飼われていたお家から逃げ出してしてきてしまったのだろうと思いました。

 

そのうち自然といなくなるか、もしくは飼い主が探しに来だろうと、その時は特に気にも留めずその猫を無視しました。

 

それから一週間。さらに二週間、三週間。毎日毎日気がつくと窓の外からこちらの様子をずっと伺っていました。

 

そんなある日。たまたま昼食に魚の干物を焼いていたところ、また窓のほうから気配を感じました。ただ、今度はいつもと違って窓の中央に黒い影が見えました。

 

よく見ると、焼き魚の匂いに誘われたのか、空腹に耐え切れなかったのか、なんと網戸をよじ登り、今にも網戸を突き破って家の中に入り込んできそうな様子で、ゴールドの大きな瞳をギラギラ光らせながら網戸にその黒猫がピッタリと張りついていました。

 

その状況を母親も見ていて二人でとても驚きましたが、同時に初めて姿を見た時よりさらに痩せてしまっていて、飼われていた家には帰らずに、我が家の周辺にずっと棲みついているのだろうとその時思いました。

 

そして、よその猫に餌をあげるのはよく無いと思いながらも、痩せていく姿を見ていられず、「飼い主が迎えに来るまでだからね」と少し魚をあげてみると、よほどお腹が空いていたのかあっという間に食べてしまいました。そして、母親とともに、その日から毎日餌を与え面倒をみることにしました。

 

ただ、基本的には、飼い主がいると思っていたので餌をあげる時以外は懐かないようにとあまり猫と接触しないようにしていました。しかし、数ヶ月経っても一向に飼い主がその猫を探しに来る様子がなかったため、正式にその猫を我が家で迎え入れることにしました。

 

ただ、それでも飼い主が迎えに来ればいつでも引き渡そうと思っていましたので、猫の名前はあまり思い入れを持たないようにと、仮の名前で「ミーコさん」と名付けました。

 

そして、その日から約11年間。まだ飼い主は迎えに来ていません。

 

震災の影響でどこの家も大変でしたので、猫を探す余裕がなかったのかもしれません。きっともう探してはいないでしょうけどね。ミーコさんもこの12年間、1日も外泊することもなく我が家ずっといましたので、自らは本来の飼い主の元にはもう戻らないような気がします。

 

「犬は人につき、猫は家につく」という言葉をときどき耳にしますが、猫は気に入った家があるとそこにずっと棲み続けるようですので、きっとこの12年間、我が家が一番良かったのだと信じたいですね。

 

でも、最初にミーコさんに出会った時に、赤い首輪をつけて、お腹には避妊手術の跡まであって、きっと前の飼い主さんにすごく可愛がられていた様子が見受けられたので、こんなにもあっさりと飼い主を乗り換えてしまう猫って少し残酷だなと思う時があります。

 

20年ほど前に我が家で子猫から猫を飼ったことがありましたが、せっかく買った高い餌を食べなかったので無理やり食べさせようとしたら、家出したままとうとう帰って来なくなったことがあったので、逆の立場で考えるとちょっと複雑な心境です。あんなに可愛がったのになんで?という感じです。

 

悲しいですが、家出したその猫はきっとどこかの家で飼われていたのだろうと勝手に思っています。猫は、犬とは違って鎖で縛っておくこともできないので、去ってしまったらもうどうしようもないです。

 

でも、その猫が一番幸せな場所を見つけられたからこそ、我が家には戻って来なかったということにはなるので、猫にとっては良かったのかもしれません。猫が幸せならそれでいいと思うしかないですね。

 

ちなみに昔、犬を飼ったこともありましたが、猫とは違って愛情深く従順な犬は、ペットとしては一番最高だとその時思っていました。13年飼って病気で亡くなってしまいましたが、今でも写真を見ては当時のことをよく思い出します。

 

家出した猫のことを考える度に、犬のほうが断然良いと思ってきましたので長年私は犬派でしたが、ミーコさんがやってきて少し考えは変わりました。今ではすっかり猫派です。

 

ちなみに、猫の性格というのは一括りにされがちですが、性別や毛の色によっても性格がいろいろ違ってくるようです。昔飼っていた猫は白色に黒ブチ柄の雄猫でしたが、縄張りのためか喧嘩で傷だらけで帰ってくることがよくあり、少し荒々しい性格でした。

 

また、クールであまりベタベタと甘えてくるほうではなかったため、離れたところで静かに寝ているか、外出していて家にいないことが多く、私は猫と一緒に遊んだりした記憶がほとんどありませんでした。

 

でも、ミーコさんは、雌だから縄張りも関係ないのか、外に自由に出入りできるようにしているのにも関わらず積極的に外に出ようとはせず、人の気配があるところで寝ていたり、私と猫じゃらしで遊んだり自由気ままに家の中で過ごしています。

 

ちなみに、一般的に言われている黒猫の性格は、人間への警戒心が薄く人懐っこい。特にオスはメスよりも甘えん坊。 頭が良くて、空気を読むのがとても上手と言われています。

 

時々、私が話かけるとじっーと目を見つめて話を聞いているような素振りをすることがあるので、ミーコさんなりに何か考えているのかなと感じることがあります。家出した猫はまったくそんなことはしませんでした。

 

昔、ネズミのおもちゃで遊んでいた時に、「たまには本物を捕まえてきてよ~」と冗談で話していたら、本当にネズミをくわえて家の中に入ってきたことがあり家中大騒ぎになったことがありました。

 

偶然なのかもしれませんが、もしかして言葉がわかるのかななんて親バカのように思ったこともありましたが、でも、もう12年間も一緒にいるので、そろそろ何かしゃべってもいいのになといつも思っています(笑)

 

犬のように体全体でぶつかってくる激しい愛情表現も本当に可愛いですが、最近、歳を重ねるごとに、猫がゴロゴロと喉を鳴らしたり布団をフミフミする穏やかな愛情表現のほうがいいかもと思うようになりました。

 

また、犬のように無条件で人間の指示に忠実に従うように躾られて生きるよりも、嫌なことはやりたくないと思ってしまう猫のほうがなんだか人間味があって自然だと思いますし、誰もが自由に生きれば良いなと思っている私には、それぞれ好き勝手に生きている猫ととても相性が良いように感じました。

 

でも、なにより犬を飼うということは、結局のところ人間にとって都合の良いように躾けることに繋がるので、犬にとって忠実に生きることが本当に幸せなことなのか考えた時に私には荷が重いように感じるので、いくら犬が好きでも、そういう意味でもきっとこの先また犬を飼うことはないように思います。

 

ですので、今後また猫を飼うこともあるかもしれませんが、ミーコさんのように少し「人間」みたいな猫に出会いたいとは思っています。ちなみに、ミーコさんは人間で例えると、「少しわがままな幼い女の子?」のつもりで一緒に暮らしています。

 

可愛くて調子に乗っていつまでもナデナデしてると、しつこい!とばかりにいきなりガブッとかまれ流血。お腹がすけば足を爪でガリっと引っかかれ流血。朝早く起きないと、早く起きろと瞼を爪で刺され流血。

 

でも、ごはんをボロボロこぼしながら美味しそうにむしゃむしゃ食べて、ネズミのおもちゃやボールで無邪気に遊び、夜は一緒に布団の中でゴロゴロ喉を鳴らし幸せそうに寝ている姿を見ると、あちこち流血したことなどすっかり忘れて私まで幸せな気持ちになります。

 

猫についての悪いイメージは昔から少なからずありますが、ペットというよりもある意味「人間」だと思って付き合えば、「そんな人もいるかも~」なんて寛大な気持ちで猫を飼えるかもしれませんね。

 

12年も経つと最近ではすっかりお婆ちゃんのようになってしまい、体力が落ちよく風邪を引いたり調子が悪く寝てばかりいますが、同じような状態の高齢親との相性が良いのか一日中くっついて寝るときまで一緒に過ごしています。

 

猫とのゆっくり流れる時間を感じながら、そんなほのぼのとした姿を見つつ、親にもミーコさんにもいつまでも元気で長生きしてほしいなぁと思う今日ごろでした。

 

それでは、また。

 

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