【独身で実家暮らしの親孝行とは】何をすれば親は喜んでくれるのかを考える

親孝行

私は、30歳の時に父を亡くしています。もう16年前のことです。

 

直接の死因は「肺炎」でしたが、発端は癌でした。長年の癌治療と加齢などにより体力が落ちたせいで、風邪が悪化し肺炎となり、完治しないまま62歳であの世に旅立ってしまいました。

 

そして、今も私は、果たして父に喜んでもらえるような親孝行ができたのだろうかと時々考えることがあります。

 

 

ちなみに、一般的によく言われる「親孝行」については以下のとおりになります。誰しも一つくらいはしたことがあるのかなと思います。

 

・話し相手になる

・感謝の気持ちを伝える

・一緒に旅行する

・一緒に食事をする

・自立する

・結婚する

・プレゼントをする

・自分の元気な姿を見せる

・親の健康を気遣う

・先祖を大事にするなど

 

さらに、ジブラルタ生命保険株式会社が20~69歳の既婚男女2,000名に「子どもにしてほしい親孝行について」のアンケートを行った結果は以下のとおりです。

 

【1位】元気な姿を見せてくれる

 

【2位】一緒に食事をしてくれる

 

【3位】一緒に旅行をしてくれる

 

毎年順位に変動があるようですが、これが親が子供にしてもらって嬉しい親孝行なのだそうです。

 

でも、これは、子供が独立して実家を出ている場合について言えることのなのだろうと思いますが、独身で実家暮らしをしている私のような人は、これってどうなんだろうと思う時があります。

 

一番の解決法は、親に直接聞けばいいのだとは思いますが、なんとなく気恥ずかしさもあり、いまだに聞いたことはありません。

 

ちなみに、父についてですが、生前は頻繁に会話をしたということはありませんでしたし、旅行といっても家族旅行で皆でどこかに行くくらいでした。

 

「食事をする」「元気な姿を見せてくれる」といっても、一緒に住んでいるので、毎日嫌でも顔を突き合わせてごはんは食べているし、私がやたら元気いっぱいでも喜ぶまでにはならないでしょう。

 

誕生日や父の日などには兄弟でお金を出し合ってプレゼントはしましたが、それを私からの親孝行と思ってくれていたのかどうかも微妙なところです。私も親孝行しているという意識はありませんでしたし。

 

むしろ、転職ばかりで親のすねをかじっていた実家暮らしの私に対して「早く自立して欲しい」と密かに願っていたようにも思います。

 

父に対しては、そんな後ろめたさのようなものを感じていましたが、今となっては「親孝行をしたいときには父親はなし」の状況です。

 

そして、父の死後、母が残され16年が経ちました。今は兄姉も独立して、この家には私と母が住んでいます。

 

そして、その時から私の義務感、使命感みたいなものが徐々に沸いてきて、母ができない父がやっていた家庭の中での仕事を、私がほぼ引き受けてやるようになりました。

 

なるべくお金の負担を減らそうと、業者に頼まずに物置を作ったり、チェーンソー等を使い庭木の伐採や剪定をしたり、家電や家具の組み立てや、高いところに登ってペンキを塗ったり、力仕事、日曜大工のようなことなどしてきました。

 

さらに、母の体調が優れない時などは、母に代わって炊事、洗濯、片づけなども行っていたので、良いのか悪いのか、誰に頼らずとも家のことは何でもできるようになりました。

 

車の運転についても、最初は母への親孝行の意味も含めて、お金をかけずにどこでも好きなところへ連れていってあげたいという思いから、長距離運転に挑戦するようにもなりました。

 

今ではこれらがほぼ趣味にもなっているので、結果的に良かったのかもしれません。

 

ただ、独身で実家暮らしの私がいくら「親孝行」と言われるようなことをしていても、なんだかんだ言っても「自立」や「結婚」することが、多くの親が一番喜ぶことなのだろうと私は思っているので、今のこの現状にもやっぱり後ろめたさを感じます。

 

でも、今までの私のこのような行動を良いとも悪いとも何も言わなかった母ですが、最近は高齢なり病気がちで気持ちも体も弱くなってきたせいか、「私がいてくれると助かる」「いなくなったら困る、寂しい…」とボソっと言ってくるようになりました。

 

母としても、子供に自立して欲しいという気持ちと、傍にいて欲しい気持ちが入り混じり複雑な心境なのかもしれませんが、

 

今のところ私がこの家を出る予定もなさそうですし、少なからず母の役には立っていそうですので、このまま私なりの親孝行を続けていきたいとは思っています。

 

そんなことを考えていたつい数日前、神奈川県に住む親戚から電話がありました。

 

母の従兄(89歳)からの電話でしたが、前立腺癌となったとの連絡でした。何年も前に胃癌と膵臓癌で手術を受けていましたが、ピンピンしていました。

 

ただ、今回の前立腺がんは、手術が成功して帰宅できたものの管をつけて生活することになってしまい、「俺ももう終わりだな・・・」と弱気になっていたようです。

 

さらに、同じく神奈川在住の父方の叔父も胃癌で手術したという連絡があり、続けざまに癌の連絡があり、母もかなり心配しているようでした。

 

年齢的にこの機会を逃すと、母にとっても遠方の二人との再会は二度と訪れない可能性が高いので、隣で電話を聞いていた私は居ても立っても居られず、

 

ちょうど私も休暇中で都合が良いので、明日から母を連れて1泊2日で神奈川の親戚の家(秦野市と藤沢市)に様子を見に行くことにしました。

 

ほぼ初めて自分で運転して行く慣れない場所なので少し不安もありますが、これも母への親孝行だと思って安全運転で行ってこようかと思います。

 

私の場合は、父の代わりをやることが母への孝行となっている部分が大きいですが、こうして母が毎日元気でいてくれて、とりとめのないことで一緒に笑い合えることが、私にとっては今のところ一番の親孝行だと思っているので、限りある時間の中、悔いが残らないように、これからも「おやじ化」を続けていこうと思っています(笑)

 

それでは、いざ、神奈川県へ出発!

 

 

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