令和4年4月1日、私はある独立行政法人に任期付職員として入社しました。アルバイトを除くと人生で6度目の就職です。
そして、入社してからあっという間に1週間が経ち、やっと少し落ち着いてきました。
今まで「中途採用」の入社というと、ほとんどが一人だけの採用が多かったので、初日に職場の方々に軽く挨拶を済ませたあとは、特に研修などもなく、すぐに自分の席に案内されて、
「あなた即戦力でしょう」とばかりに、同じ部署の方から淡々と担当業務の説明をされることが多かったのですが、
今回は、私以外にもパート、技術職、研究職など様々な職種の人達が多く採用されたので、まずは広い会議室のようなところでオリエンテーションが行われ、担当の方からは丁寧に就業規則等の説明や軽く研修などがありました。
久しぶりの4月入社ということもあり、なんだか新卒で入社した時のことを思い出してしまいました。敷地内にある桜の木を見ながらなんだかとても新鮮な気持ちになりました。
以前、私は国の関係機関の職員として長年働いていたことがありました。今回採用となったところもなんとなく同じような法人組織だったため、会社の雰囲気や待遇面などあまり変わらないだろうと勝手に思っていましたが、随分と違っていました。
私の配属先は研究職が多くいる部署で、基本的に外部の人との接触がほとんどないからなのか、全体的に職場の雰囲気がのんびりとしていて、初日から「有給休暇は積極的に消化してください」と何人かの職員の方から言われました。
ちなみに、有給休暇ですが、パートさん含め入社していきなり20日間付与されます。通常の企業では、入社6ヶ月後に10日間付与が一般的なんじゃないかと思うので、それだけで単純にこの会社はスゴイと思ってしまいました。
しかも、就業規則を見ると有給休暇のほかに特別休暇(夏季休暇等)もあり、他には、残業はほぼなし、テレワーク可能など待遇面や労働環境がかなり整備されている印象でした。
今まで有給休暇もほとんど取れない通勤にも時間がかかる忙しい職場でばかり働いてきましたが、まさか家の近くにホワイトかもしれない企業があったことにちょっと驚いてしまいました。(役所などよりもいいかもしれません)
ちなみに、よく言われるホワイト企業の特徴としては、
・給与が高い
・残業が少ない、サービス残業がない
・福利厚生が充実
・有給休暇の取得率が高い
・柔軟な労働環境
・研修や教育が充実している
・女性も働きやすく活躍しやすい
・離職率が低い
などがあげらます。有名なところでは、資生堂、花王、トヨタ自動車、サントリーなどがホワイト企業のようです。
私が入社したこの組織もホワイト企業だったらいいなとちょっと期待してしまいますが、ただ、私は正規職員ではないため「給与が高い」に該当することはまずないので、全てに満足することはないでしょうけどね。
でも、おそらく高給取りの職員の多くはきっと働きやすい職場だと思っている気がします。
ちなみに、私の初任給ですが、前職の給与が高かっただけに比較するとものすごく薄給になってしまいます。パートさんよりは少しいいという感じでしょうかね。
ただ、今回の仕事選びは「お金」のためではなく、自分の時間を多く持ちたい、体を酷使して働かないということが目標でしたので、この目標が達成できれば仕事選びはひとまず成功としたいところです。
それに、そもそも私の月の生活費が平均12万円くらいのため、高給でなくてもそこそこ生活できますし、しかもこの給与でもいくらか貯金ができてしまうので、まったく問題はないんですけどね。
目先の「給与」や「やりがい」を搾取されないよう今度こそは冷静になって就職活動をしようと考えていたので、今回のこの判断が間違ってなかったことを信じたいです。
本当になんのために今まで苦痛を我慢して数千万円もの貯金をしてきたのか、それこそ意味が無くなってしまいますからね。
これからは、お金よりも「時間」と「健康」を重視です!
なんて、いつも強気なことを言ってしまいますが、もう入社したのにも関わらず、ついつい楽しそうな仕事や高給の仕事を求人サイトで検索してしまう自分がいたりします…。
人の欲望は尽きることはないですね。(いかんいかん)
でも、給与については、毎年ちゃんと昇給があるようなので2年目からは人並みに貰えるようにはなるとは思うので、1年間だけの我慢なんでしょうけどね。
それから、この「任期付職員」という職種ですが、この会社の就業規則をよく見てみると、最大5年更新されたあとは、本人の希望があれば非正規職員のまま有期雇用から期限に定めがない「無期雇用」になる道もあるようでした。
もちろん、無期雇用になるためには日々の人事評価が関係してきますので、ボーっとしてたら期間満了でサヨナラとなることもあるでしょうけどね。そこは本人の頑張り次第ですね。
以前から勤めているパートさんに聞いたところ、つい数年前までは最大3年までで全員そこで退職となっていたようですが、ここ最近の労働法の改正で最大3年から5年へ、無期雇用転換ありと変更になったようです。
自分が知らぬ間に企業の労働環境が改善されていて、意外と近くに働きやすい職場があるかもしれないので、転職活動をする際にはよく調べてみることをおすすめします。
ということで、なんだかんだと職場の情報収集に努めた1週間となりましたが、このホワイトかもしれない企業での私の主な仕事は、会社のWEBサイトの更新などを行う仕事です。いわゆるWEB担当者です。
実は私は、今までWEB担当者として仕事をしたことは一度もありません。趣味の延長レベルのWEB知識しかない状態なので、会社はよく私をその担当者にしたものだと逆に驚きます。
面接時に、私が20代の若かりし頃、途中で挫折はしましたが、好きなことを仕事にしたくて小さな広告代理店で広告制作の仕事(見習いデザイナー)をしていたことや、
つい最近3ヶ月で辞めた公共文化施設でそこのホームページの更新や広報関係の仕事を少しだけしていたことや、趣味でブログ運営をしていることなどを面接の時に話した結果、
私の話に説得力があったのか、なんとなく「この人はできるだろう」と思われたのかよく分かりませんが、WEB担当者として仕事をすることなってしまいました。
面接の時に、プログラミング言語など分からないし簡単なことしかできないと正直に話したので、詳しくないことはおそらく了解しているはずです。
でも、できないながらも、もともとWEB関係にとても興味があってもっと勉強したいという気持ちがあることは伝えたので、それを聞いて徐々に覚えてもらえばいいと思ったのかもしれませんが。
今回の採用はおもに事務職の募集でしたが、人事、庶務、経理関係なども含め様々な部署での募集がありました。
私も初めは庶務課を希望しようと思っていましたが、なんとなくライバルが多そうでしたので、少しでも採用される確率をあげるため、あえてWEBスキルをアピールしてWEBスキルも必要な別な部署を希望してみました。
後で聞いたら、思ったとおり社内でもWEBスキルがあって事務もできる人がいないとのことでしたので、ライバルが少なかったこともWEB担当者となった決め手になったのかもしれません。
そもそも庶務課を希望していたら採用自体されていなかったような気もするので、ある意味狙いどおりの結果だったかもしれません。
単純に趣味として始めたブログですが、このことをきっかけになんとなく勤務先でWEBサイトに関わることになり、まさか自分がWEB担当者として働くことになるとは思ってもいなかったので、なんだか不思議な気持ちです。
本当にどんな経験でも無駄になることはないなと思ってしまいます。
これからは趣味ではなく仕事としてもやることになったので、少し頑張らないといけないですね。
しかも、プログラミング言語がほぼ分からないという状態ですので、仕事がサクサクとできるようになるのにはかなり道のりが遠そうです。
ただ、幸いにも、ここの会社のホームページがHTMLやCSS、PHPなどのプログラミング言語がわからなくてもサイト運営ができる「CMS」(Wordpressのようなもの)を導入していたので、ちょっと助かりました。
多くの企業が、今はこのCMSというものを導入していることが多いようなので、特別なスキルや経験がなくてもなんとかなることが多いようです。
実際に、以前勤めていた公共文化施設でもCMSを導入していてWEBサイトを運営していたので、なんのスキルもない私でも他の職員に聞きながらなんとなく更新作業ができていました。
初日に上司からもそんなに難しくないと思うよと言われたので、その言葉を真に受けて、ポジティブ思考の私はマニュアル等を見ればなんとかなる!と実は思っていたります(笑)
ということで、今後どうなるかはまったく分からないですが、たとえWEB担当者としてうまくいかなかったとしても、
これも一つの経験としてまた別なところで活かせればいいかなと気楽に考えて、来週も突き進んでいきたいと思う今週末でした。
それでは、また。
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