【自己流投資法】慎重派の個人投資家は、証券口座の複数持ちが良いと思う理由

株取引

私は、現在、証券口座を3つ持っています。SBI証券、楽天証券、auカブコム証券です。

 

初めは、SBI証券のみで株取引していましたが、徐々に使い勝手を考えて2つになり、最近3つ目の口座を開設して、やっと投資をするのに理想の状態になりました。

 

なぜ、3つなのかと言いますと、リスク分散はもちろんのこと、特に制約がない個人投資家にしかできない「良いとこどり投資」ができるというメリットがあると思うからです。

 

私の投資歴は15年以上になりますが、口座開設からコロナ前までは保有株はほぼ放置で、株主優待と数千円から数万円の配当金が定期的に入ってくるという状態でした。

 

でも、コロナによる株価大暴落で、優良企業の株価がことごとく格安になり、今しかチャンスがないと思い、さすがの私も資産を1000万円近く投入して、お得になった個別株をいくつも買いました。

 

その後は、急激に株価が回復し、多くの保有銘柄が含み益を出しましたが、中には、株価がもっと上がると思って買った途端に下落し、その後は上がることもなく沈んだまま、現在も含み損を出し続けている保有銘柄もいくつかあります。(よくある話です。)

 

今まで投資をやっていて何が一番致命傷になるのかを考えると、「余剰資金を全部使い切る」ことだと個人的には思っています。使い切った時点で、開店休業状態に陥ります。

 

含み損分をなんとか別な銘柄で取り返したいと思っても、余剰資金がなくて買えないのです。多少売って余剰資金ができても、買い時や売り時のタイミングを間違うと、すぐに資金が枯渇します。そこをうまく回せるのが投資が上手い人と下手な人で差が出る部分のような気がします。

 

私はこれを何度かやりました。ただ毎日画面を見ているだけです。日経平均もチャートも景気の動向もすべて関係なしです。

 

私が投資用として回す資金に関しては、現金の保有比率を少なくすれば、いつでも余剰資金にすることはできるのですが、金融機関が倒産した時のことを考えて、私は初めに決めた金額の範囲で投資をするというルールを守り(その時は1000万円まで)、その時の感情で投資はしないようにしています。

 

ただ、そうは言っても、私はど素人で限られた資産を上手に回して運用できるほどの知識や経験があるわけではないので、あっという間に身動きが取れなくなってしまうという、なんとも悲しい事態となります。もどかしい…。

 

そうこうしているうちに、さらに含み損が膨れ上がり八方塞がりになって、買うことも売ることもできず、どうして良いのか分からず長期間悩んだ末に思いついたのが、証券口座を増やす作戦でした。

 

まずは、証券会社の倒産リスク回避を目的に楽天証券を開設しました。もともと楽天銀行の口座は持っていたので開設は簡単でした。

 

そして、最近になって、100万円までは取引手数料が無料のauカブコム証券を開設しました。

 

かなり前置きが長くなりましたが、この3つの口座をうまく使い分けすることで、リスク管理と定期的な利益確定をすることができるようになりました。

 

どうやって使い分けているかというと、おもに同じ銘柄を買い増ししたい時に利用しています。別々に利益確定ができることが最大のメリットだと思っています。

 

例えばですが、JT株を3000円で100株買ったとします。その後、株価がどんどん上がり4000円までいくだろうと思い勢いで3800円でさらに100株買い増しして、さらに株価は順調に上がり続けて、そろそろ売ろうと思った矢先に突然2500円に暴落し、その後は3000円付近をウロウロしているようなケースがあるとします。

 

証券口座を一つしか持っていない場合は、株価が3000円と3800円で買うと、保有する200株の平均取得単価は3400円となり、このままだと「含み損」となります。

 

こういう時、口座が一つだと平均取得単価を下げたくて、2500円になった時点で買い増ししようかと悩むのですが、例え2500円で買った場合でも、平均取得単価は下がり3100円にはなりますが、やっぱり含み損となってしまいます。

 

こうなると、せっかく無理して資金を追加投入しても結果的にマイナスで、しかも余剰資金も無くなってしまうと、本当に無駄なことをしている感覚になります。。

 

また、仮に株価が上がって含み益になっても、そこは人間、欲が出てしまい、そこそこ利益が出ているのに売らずに、もっと上がるだろうと保有し続けたくなってしまったりして、

そして、結局はまた下がって含み損。それを何回も繰り返す…。ドツボにハマった感じになります。でも、よくある話です。

 

そこで、考えたのが以下の方法です。

簡単に言いますと、3社に分けて株価の違う同じ銘柄を買うだけです。2社よりも3社が良いです。売り買いの選択肢が広がりますし、慣れれば少ない資金でちょこちょこ利益を出しながら、含み損が回復するのを待ちつつ、のんびりと投資をすることができます。精神衛生上かなり良いです。

 

さきほどの例を出すと、このような買い方になります。

【現在のJT株価が3100円だとして…】

・(A社)3000円購入→余裕資金がなければ+100円で売却。長期保有も可。

・(B社)3800円購入→爆益を夢見て配当金(約2万)をもらいつつ長期保有。

・(C社)2500円購入→とりあえず売却して+600円利益確定。

 

大きく利益を出せるやり方ではないと思いますが、銘柄選定や売り買いのタイミングがよく分からない、リスクを大きく取りたくない慎重派の方や、余剰資金があまり無いような場合、少額(数千円から数万円)ですが、それなりに利益を出せるのではないかと思っています。

 

ただ、あまりネット上で聞かない株取引のやり方ですし、証券口座を複数持つことは推奨されているわけではないようですので、あくまでも自己責任でお願いしたいのですが、

 

私が悪戦苦闘しながら辿り着いた方法で、私はこまめにこれをやって、含み損があっても、毎年、税引き後で100万円から150万円くらいは利益を出せてはいます。

 

でも、こんな話をプロ投資家さんに言ったら、ちまちま稼いでも意味がないと笑われそうですが、あまり投資の勉強をしなくてもできる方法でもあるので、参考程度に見ていていただけたら幸いです。

 

最後に、

 

現在のところ、株式相場は順調らしく、ほぼ7割?くらいの投資家が大きく含み益を出しているそうです。ある方のブログを見たら資産が3000万円(含み益)増えたと言っていました。

 

ちまちまと慎重にやっている私でも、現在の含み益は500万円を超えました。そうなると、今はあまり余計なことは考えなくても良いのかとも思いますが、ただ、株は上がったら必ず下がるということは忘れてならないのですよね。

 

何度も言ってしまいますが、含み益は「幻」なんです。利益確定したら20%は税金(外国株は30%)で持っていかれるので、資産が3000万円増えたという表現は本来は違うのですから…。

 

さてさて、これからも含み益に浮かれずに、慎重にいきたいところです。

 

それでは、また。

 

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